鳥獏先輩なに賭ける?

女子高生がギャンブルの世界で戦う、賭け事にハマる漫画としては「兎」や「賭ケグルイ」がヒット作として有名ですが、そうした命懸けの博打とはまた別に、中高生ぐらいの時分では、ジュースや学食のメニュー一品を争うようなたわい無い賭け事をしたり、といった人も多いかと思います。日常のスパイスとしてそうしたゲームをする動機は、もちろん物が欲しいといった部分はあるにせよ、大部分は楽しいから、気の合う友達との競い合いが面白いのが理由ではないかと思います。

そうした、日常の楽しいゲームとしてのギャンブルを突き詰めたのが本作です。ヒロインの鳥獏先輩はとにかくギャンブルが好きで、スタイルが良く、とっても可愛らしく、憎めない性格をしています。しかも賭ける内容は実にたわい無く、ギャンブルに時間をかけるだけ無為だとすら思えなくもないほどですが、先輩は物凄くギャンブルに弱いので、持ちかけられた方が負けるというストレスすら感じることもないのです。ルックスもスタイルも抜群の女子高生と言うと、いよいよ「賭ケグルイ」の夢子とシンクロしてきますが、鳥獏先輩は決定的に「怖さ」がないので、勝負を常に仕掛けられてもまったく日常の支障とはなりません。むしろ、賭け事好きの先輩が心配になってくるほどです。

「駆け」に使われる種目もコイントスやインディアンポーカー、「次に出てくるのは男か女か?」といった実に定番なものですから、多くの方にとっては「あるある」ですし、先輩の実力が実力なので面倒な心理戦の局面にまでは進まなかったりするので、純粋に先輩たちの可愛さと、イチャイチャと楽しい日常を満喫することができます。

ギャンブル漫画というと、どうしても「重く」なりがちですが、本作はまったく正反対のアプローチで成功させた異色作だと言えます。