おそ松くん

私の好きな漫画は、赤塚不二夫さんの『おそ松くん』です。近年大ブームとなった『おそ松さん』の原作としても知られていますが、やはり私はオリジナルのほうが好きです。

この漫画の魅力として挙げられるのは、スラップスティックなギャグ、ブラックなネタ、涙を誘う人情的な話や感動的なエピソードが1度に楽しめることだと思います。それに合わせて、イヤミやチビ太といったキャラクターの充実も欠かせません。

好きなエピソードとして、「チビ太はママになりました」というものがあります。チビ太が捨て子を見つけ、その子を育て上げようと苦労するのですが、その中で、いつも喧嘩をしていたり悪だくみをしているイヤミが、「本当にかわいくないガキざんす」などを悪態をつきつつも、ミルクやおむつなどを用意してチビ太を支えてあげている光景が大好きです。母親のもとに捨て子が戻って、がっかりしているチビ太のために、おでんを屋台ごと買い占めてあげるのもとにかく好きです。

その一方で、「カメラの前でびろーんザンス」という話だと、「カメラの前で顔をびろーんとしてしまう不治の病」という謎の設定で、イヤミがカメラを破壊しまくるというとにかくナンセンスな展開と勢いで最後まで引っ張ってしまう、これも好きなエピソードです。

スターシステムにより、登場人物がいくつもの顔を使い分けながら、魅力的なエピソードを紡いでいく、それが『おそ松くん』という作品の見どころといえます。